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普通学級か支援学級か迷ったら【支援級をオススメする理由】

学校

公立小学校2年生の娘は、場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)&HSC(※)です。

1年生の時は普通学級のみで過ごしていましたが、2年生からは支援級も利用させてもらっています。

ただ、1年生の途中で支援級に入りたいと学校に伝え、手続きをして入れるまでに半年もかかりました。

時間はかかりましたが、結果、支援級に入って本当に良かったです。

そして、1年生から入っておけば良かったなと思っています。

支援級に入ったと言っても、利用の仕方を決められるので、うちの場合は1日1時間くらい支援級にいて、後はほとんど普通学級にいるという感じです。これまで通り普通学級にいることがほとんどなのですが、教室以外の居場所ができたことで娘も私もかなり安心感があります。

学校から支援級をすすめられない場合、とりあえずは普通学級にして様子を見るということが多いと思いますが(うちもそうでした)、どっちがいいのかなと悩んでいるのなら、私は支援級に入っておくことをオススメします。

場面緘黙症の場合、普通学級だけに在籍している子も多いですし、一見普通に過ごせているように見えます。でも、なかなか症状を改善していけるような支援を受けられない場合は、支援級を利用するのも良いと思っています。

ただ、それぞれのお子さんや親の考え方によっても違うと思うので、一個人の意見として参考にしてくれたら幸いです。

 

※場面緘黙症・・・家庭ではごく自然に話すことができるのに、園や学校など特定の社会的場面で話せないことが続く症状で、不安症の一つ

HSC(Highly Sensitive Child)ハイリーセンシティブチャイルド・・・人一倍敏感で、繊細。感受性豊かで傷付きやすい性質を持つ子。5人に1人の割合で存在すると言われている。

 

支援級に入った経緯

娘は場面緘黙症&HSCで不安や緊張が人一倍強く、幼稚園では一言も話すことができず動きもぎこちなかったので、入学前から学校等に相談していました。

でも、入学前に「とりあえずは普通学級で様子を見ましょう」と言われたので、1年生の時は支援級には入らず、普通学級のみに在籍することにしました。

やはり学校では一言も話せませんでしたが、授業を受けたり給食を食べたり、なんとか過ごすことはできていました。

ただクラスのみんなの中では、話すことはもちろん、体を動かしたり、楽器をひいたりなどもできないので、できなくて困ってしまう場面も多々ありました。

休み時間も教室の中で孤立してしまったり、お友達からいじめられることがあったりなど、安心して学校に通わせられなくなってしまいました。

決定的だったのが音楽会の時です。

音符

 

音楽会でちゃんとした支援が受けられず、娘の不安がとても強くなってしまった事をきっかけに、「このままじゃ娘がどんどん自信を失って、自分らしくいられなくなってしまう」と思い、他の学校なども考えましたが、まずは支援級に入ろうと決めました。

私の方からまずは担任の先生に相談し、その後教頭先生とお話し、支援級を見学したり、検査を受けたり、話し合いをしたりして、半年後くらいに支援級に入れることになりました。

支援級に入るまでの、教育相談や検査等のことはこちらにまとめてあります。

紙

 

学校にもよるのかもしれませんが、相談してから入るまでにかなり時間がかかりました。

 

支援級に入った理由

支援級に入った理由は次の通りです。

①普通学級だと適切な支援が受けられないから

普通学級の担任は忙しく、大人数を見ているので一人ひとりにまで目を配る余裕はなく、きちんとサポートしてもらうのは難しいです。

また普通学級の担任は、授業や集団での指導は得意でも、特別な支援については知識や経験がない先生が多いと思います。

うちの場合も、最初は普通学級で担任の先生に必要な支援をお願いするよう言われましたが、実際はなかなか支援してもらう事は難しく、その結果、娘がどんどん学校で過ごしづらくなってしまいました。

適切な支援がないので、娘にとって学校は成長する場ではなく、ただただ我慢して通う場所になってしまっていました。そしてその結果、他の子が普通にできる事ができない自分はダメなんだと、自己肯定感もどんどん下がってしまっているように見えました。

場面緘黙に関する本やネットなどの情報でも、担任の先生に支援してもらうようにと書いてありますが、実際は普通学級の担任に支援してもらうのはなかなか難しいと感じています。

 

②普通学級だけだと安心できる場がないから

普通学級に在籍しているだけだと居場所は主に教室しかなく、一日中集団の中で緊張して過ごさなければいけませんでした。

娘は集団の場だと不安や緊張が強いので、常に人が大勢いてうるさい教室では安心して過ごすことができませんでした。

授業中だけでなく休み時間も教室で過ごすしかなく、一人で絵を描いて時間を潰すだけで寂しい思いもしていました。

そして休み時間などは担任の目もないので、意地悪されたり悪口を言われたりすることも増えてきました。

その結果娘は、「学校の中でも休み時間が一番嫌」というほどになりました。

担任の先生はもちろんそこまでフォローはできず、このまま学校に行かせていいのだろうかとすごく悩みました。

娘のように、場面緘黙の子は孤立しやすく、休み時間が一番つらいと言う子も多いと思います。

そんな時に安心して過ごせる逃げ場のような所があれば救われます。そして支援級の教室が逃げ場になればと思いました。

 

③支援級に入ると複数の先生に見てもらえるから

普通学級だと基本的には担任の先生にしか見てもらえません。しかも担任の先生は30人くらいを一人で見ているので、目が届かない部分も当然あります。

その点支援級は少人数なので、一対一で細やかな対応をしてもらえます。場面緘黙の子は困ったことがあってもわかってもらいにくいのですが、支援級ならすぐにわかってもらえます。

普通学級の担任の先生には、「こんなことお願いしていいのかな」と躊躇してしまう事もたくさんありましたが、支援級の先生にならちょっとしたことでも話しやすいです。そしてそれを担任の先生に伝えてくれたりもするので、子どもにとっても過ごしやすい環境を作ってあげられます。

また、支援級の先生は毎日細かく子どもの学校の様子を連絡帳などで伝えてくれるので(先生にもよるかもしれませんが)、「元気がないけど、学校で何があったんだろう?」などと心配することもなくなりました。

普通学級の担任一人だけでなく支援級の先生と、複数の先生に見てもらう事ができるのは、子どもにとっても親にとってもすごく安心です。

 

どんなふうに支援級を利用しているか

うちは今の所、音楽と体育の時と、週に一度の自立活動の時間だけ支援級で過ごしています。

それ以外の算数や国語などは、普通学級で今まで通り授業を受けています。

勉強に遅れが出ないだろうか?という心配が少しありましたが、うちの場合は音楽と体育ということもあり特に遅れはありません。音楽と体育も、クラスでやっている内容を一対一でやってくれています。また、算数や国語を支援級で受ける場合も、基本的には普通学級でやるのと同じ内容をやってくれるようです。

あとは、休み時間や掃除のときなども自由に支援級に行かせてもらったり、行事のような時も支援級の先生がそばについていてくれるようになりました。

また、場面緘黙症を改善していくためには、学校の中での行動療法的なアプローチが効果的なのですが、今まで普通学級の担任の先生にはなかなか協力してもらう事が難しく、学校でスモールステップの取り組みはほとんどできていませんでした。

場面緘黙症の改善方法について詳しくはこちら↓

クエスチョン

 

でも支援級に入ってからは、休み時間や掃除の時など、学校以外では話せるクラスのお友達と支援級の教室で少人数で過ごさせてもらったり、体育や音楽の授業も大勢の中ではできないことを一対一でできるようにしてもらったり等、支援級の担任の先生に協力していただいて様々な取り組みができるようになりました。

普通学級にそのままいたら、どんどん話せないことが当たり前になって、話さずに過ごすことが上手くなっていくだけだったと思います。

こうやって適切な支援を受けられて、ちゃんと症状を改善していけるような環境を作れたことが、支援級に入って一番良かったことだと思っています。

支援級にいる子は、一日中そこで過ごす子もいますが、1教科だけという子もいますし、ほとんど普通学級にいる子もいて利用の仕方は様々です。

私も入る前は、ずっと支援級で過ごすか普通学級で過ごすかどちらかなのかと思っていましたが、わりと柔軟にその子に合った利用の仕方を決められるようです。

 

支援級に入ってからの娘の反応

支援級でも過ごすようになってから、これまでとはくらべものにならないほど、娘は楽しく学校に行けるようになりました。

これまでは学校が嫌で嫌で「楽しい事なんて一つもない」と言っていたのに、支援級でも過ごすようになってからは、「今日はこんなことが楽しかった」とか「明日も楽しみ」とか言うようになりました。

一日1時間くらいしか行ってないのに、正直、話すことは全部支援級での出来事です。

「学校の中で一番嫌」と言っていた休み時間も、今では教室で孤立することなく、支援級の先生の助けもあって、クラスのお友達と一緒に支援級の教室に遊びに行けるようになりました。

これまではただ何もせず参加しているだけだった授業も、個別の支援で能動的に受けられるようになったり、お友達と積極的に関わるようになったり、本来の自信や明るさを取り戻していけているように感じます。

とにかく、娘が明るく楽しくいてくれることが一番の望みなので、笑顔で過ごしてくれるようになって本当に良かったなと思っています。

 

支援級に入って良かったこと 

支援級に入って良かったことをまとめると、次のような感じです。

 

  • 娘が毎日学校に行くのが楽しくなった
  • 先生が毎日連絡帳で色々と学校での娘の様子を教えてくれるので安心
  • 担任の先生は忙しそうだし相談しにくいな~というようなことも支援級の先生に気軽に相談できる
  • 担任が二人いるので安心
  • 教室で孤立してしまうことがなくなった
  • 場面緘黙を少しずつ改善していけるような取り組みができるようになった

 

このように支援級に入ったことで、娘にとって学校が過ごしやすく楽しくて、成長もできる場所になってくれました。また親である私にとっても、安心して通わせることができる場所になりました。

またそれ以外にも、学校にもよると思いますが、支援級に在籍している生徒に対しては、学用品や給食費などの費用の一部を支給する制度もあり、金銭面でも支援が受けられるようです。

 

まとめ

正直支援級に入れる前は、勉強は遅れないだろうか、クラスから余計孤立してしまわないかなど、いろいろと気になっていました。

実際に支援級に入ってみて、利用の仕方は希望に合わせてかなり柔軟に対応してくれるということがわかりました。一週間に1回しか利用しない子もいるし、もちろん毎日利用している子もいます。

もしお子さんに何かサポートが必要で、普通学級か支援学級かで迷っているのなら、支援級にも入っておく方が良いのではないかと個人的には思います。

私は途中で「支援級に入りたい」とお願いし、そこから入るまでに半年くらいかかってしまったので、早めに相談したり手続きした方が良いかなと思っています。

うちの場合は、支援級に入ってから娘が学校でとても過ごしやすくなったので、もっと早くから入っておけば良かったなと感じます。もしそのまま普通学級だけだったら、そのうち学校に行けなくなってしまうくらい病んでしまったかもしれないなとも思うので、支援級に入って本当に良かったです。

ただ、お子さんや親の考え方も様々だと思うので、じっくり考えてお子さんともよく話し合って決めてみてください。

学校は子どもが一日のほとんどを過ごす場所なので、子どもにも親にとっても安心できる環境にしたいですよね。

お子さんもお母さん(お父さん)も、毎日安心して楽しい気持ちで学校生活を送れるようになる事を祈っています☆彡

 

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