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【場面緘黙症&HSC】小学校入学前に準備しておくこと

学校

 

もうすぐ新年。そして、春には新学期が始まりますね。

 

4月から小学校1年生になるお子さんを持つ方にとっては、この時期、いろいろと不安や心配な事も多いと思います。

 

特に、発達障害やグレーゾーンの子を持つお母さんにとっては、学校生活で困らないように、今のうちに何をしておけば良いのか、学校とどう連携を取っていけば良いのかと悩んでいる方も多いと思います。

 

私も、娘が場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)HSC(Highly Sensitive Child)の気質が強いため、昨年のこの時期は、小学校入学に向けて色々考えたり調べたり、準備していました。

 

とは言っても、初めての事ばかりで、一体何をすれば良いのかと、毎日あれこれ考え、焦ったりして、バタバタしてしまっていた気がします。

 

ここでは、場面緘黙症&HSCの娘を持つ私が、具体的に入学前にどんな準備をしていったのか、また、もっとこんなことをしておけば良かったと思うことなどまとめて、去年の私と同じように、子どもの小学校生活が不安なお母さんがスムーズに準備できるよう、参考になればと思います。

 

うちの場合、小学校入学の約1年前にアメリカから帰国し、学校選びに時間がかかって、最終的に小学校を決めたのは入学の約3カ月前くらい、引っ越したのは入学前の3月と、かなりギリギリでした。

 

それでも、わりと万全に準備して入学できたと思うので、今からでも焦らなくて大丈夫です。

 

入学前に準備したこと

小学校見学&学校選び(入学の1年以上前から)

これは、もう行く学校が決まっている方にとっては必要ないですが、うちの場合は色々な学校を娘と一緒に見学し、サマースクールや体験などがあれば参加しました。

 

入学の1年くらい前から、希望に合うような学校を調べたり、興味のある学校は説明会に行ってみたり、娘と一緒に体験や見学に行ったりしました。うちの場合は学校選びにかなり時間をかけ、私立、公立など合わせて6校実際に行ってみました。

 

うちの場合は住む場所も学校に合わせて自由に決められる状況だったのでいろいろ見ましたが、何が子どもに合っているかは結局のところわかりません。決まってからしっかり準備することが大事だと思うので、学校選びについては、時間をかけても全くかけなくても、人それぞれで良いと思います。

 

就学相談(入学の9カ月くらい前から)

学校選びと並行して、自分が住む予定の場所の教育委員会の支援課の方に、電話で色々相談しました。

 

娘の症状だったりを説明して、公立校について色々聞いてみたり、学校の見学にも一緒に付き添ってもらいました。

 

公立校については、自分が希望する地域の近くの学校を教えていただき、それぞれの学校の大体の児童の人数やサポートの体制(支援級や通級について)を教育委員会の方に教えてもらったりしました。

 

ただ、リアルな学校の情報は、不動産の方の情報がすごく参考になりました(あの学校はこういう家庭環境の子が多い、とか、あそこはちょっと荒れてる、とか)。

 

普通級が良いのか、支援級の方が良いのかについても相談して、支援級や通級などの見学もそれぞれの学校でさせてもらいました。

 

うちは、「最初は普通級でやってみて、必要であれば支援級に入れるようにしましょう」という感じであまり深く考えずそうしてしまったのですが、途中で支援級に入りたいと言ってもすぐに入れない可能性があるので(空きがなかったり、人手が足りなかったり、手続きに時間がかかってしまったりして)、入学前に慎重に考えたほうが良いです。

 

最近は、支援級も様々な使い方ができ、普通級に在籍しながら必要に応じて支援級を利用することもできます(1教科だけ支援級を利用して、後は普通級で過ごす、という子もいました)。なので、最初から手続きしておいても良かったなと今は思っています。

学校によっても色々だと思うので、入学前に詳しく話を聞いてみて、しっかり検討してみてください。

学校との面談(入学の4カ月くらい前から)

学校選びをしながら、それぞれの学校の校長先生や教頭先生とお話しました。

最終的に行くことに決めた学校と初めて面談したのは、入学の4カ月前くらいです。

 

まだ学校が決定していないことを伝えた上で、実際に入学する事も想定して、娘の事(成育歴や幼稚園での様子など)をお伝えしたり、支援級と普通級両方見学させてもらったり、色々と気になっていることを質問しました。

 

具体的には次のようなことを質問しました。

 

  • クラスや全体の人数はどのくらいか?(来入児は何人くらい?クラス数は?1クラス何人?これから増える可能性あるか?など。あまり人数が多すぎるのは娘は苦手だし、目が行き届かないかなと思い、なるべく人数もクラスも少なめの学校を選びたかったから)
  • 娘と同じような症状を持つ子(場面緘黙症やHSC)はいるか?いたら普段どんなふうに過ごしているか?どんなふうに対応してもらえるか?(支援級なのか普通級なのか?行事のときなどはどうしてるか?授業中話せないときはどう対応しているか?など)
  • 入学までに学校に慣らすことはできるか?(グランドで遊ぶことはできるか?校舎内に入る機会をつくってもらうことはできるか?入学前に担任に会う事はできるか?など)

 

面談してみて、

 

  1. 対応してくれた教頭先生が、場面緘黙症についてとてもよく理解してくださっていたこと
  2. 人数があまり多くなく、ちょうど良かったこと
  3. 場所も気に入ったこと
  4. 娘と同じように場面緘黙症の子が何人か在籍していて、対応してもらいやすいと思ったこと
  5. 近くの大学に場面緘黙症を専門に研究している先生がいて、学校と連携してサポートしてくださると言っていたこと

 

などの理由から、公立の学校に行く場合はこの学校にしようと決めました。

 

これが入学前の年末頃で、その時は私立の学校の抽選で補欠だったためすぐ決定できなかったのですが、年明けにこの学校に決めて、電話で連絡しました。

 

うちの場合はかなり学校が決まるのも遅かったので(ギリギリだったので学校にはご迷惑かけてしまったと思います💦)、できるだけ早めに学校との面談をすることをおすすめします。

 

医療機関を受診(入学の2カ月くらい前)

それまで医療機関には受診していなかったのですが、入学前に受診した方が良いかもしれないと急に思い立ち、いくつか電話しました(入学の4カ月前頃)。どこも半年待ちくらいでした。

しかし一カ所キャンセルが出て、来入児ということで優先してもらい、入学の2カ月前くらいに受診することができました。

 

これは私の場合ですが、結果的に、受診しなくても良かったかなと思いました。

先生によっても違うと思いますが、必ずしも場面緘黙症やHSCに関する知識が豊富にあるとも限らず、発達障害自体も線引きが曖昧なので、診断書が必要な場合は受診した方が良いかと思いますが、そうじゃなければどちらでもいいと思います。

 

結局は、自分の子どもの特性をちゃんと理解しておいて、それを学校に伝え、対応をお願いすることができれば問題ないと思います。子どもの事をよく見ていて、色々自分でリサーチしているお母さんが一番よく理解しているんじゃないかと思いました。

 

学校に何回か遊びに行かせてもらう(入学の2カ月くらい前から)

学校が決定してから、教頭先生にお願いして、入学前に学校に慣らすために、放課後学校に遊びに行かせていただけるようお願いしました。快くOKしてくださったので、入学前に何度か娘と遊びに行かせていただきました。

 

グランドはいつでも自由に使っていいですよと言われていたので、幼稚園の帰りに娘と2人で遊んでいました。

 

また、娘と一緒に学校の中にも入らせていただき、教頭先生に校舎の中を案内してもらいながら、1年生の教室や保健室、図書室など、入学後すぐに使いそうな場所に入らせていただきました。

 

ただ、コロナで結局2回しか行けず、他の先生にも会わせていただく予定でしたがそれもできなくなってしまいました。

 

でも、入学前に学校に行かせていただいたことで、学校に対して楽しいイメージを持てたり、私とお話しながら校舎の中でリラックスして過ごす経験ができたので、娘にとってとても良かったと思います。

 

うちのように、不安や緊張が強いお子さんはぜひ学校にお願いして、ぜひやってみてください。

 

学校までの通学路を歩く(入学の1カ月くらい前)

通っていた幼稚園で、幼稚園の先生が娘を連れて学校までの道を歩いてくれるという日があり、家から学校までの道を歩いてくれました。

その時に、校長先生や教頭先生、養護教諭の先生が門の所で出迎えてくださり、そこで少し交流できたようです。これも良いイメージを持つことにつながったと思います。

 

入学式のシミュレーション&担任の先生に会わせてもらう(入学式前日)

入学式の前日に、会場(体育館)に娘と一緒に行かせてもらい、会場を見学したり、入学式の流れなどを教えていただきました。

娘はリラックスしていて、ステージに上ってみたり、会場を歩いたり走ったりしていました。

担任の先生にもこの時初めてお会いさせていただき、少しお話しました。担任の先生に教室を案内していただき、娘に色々と声をかけていただきました。

そのおかげもあり、入学式当日は、娘も特に問題なく過ごすことができました。

 

近くにいる専門家の方との面談(コロナのため中止→入学後に行った)

近くの大学に場面緘黙症を専門に研究している先生がおり、教頭先生がその方と私との面談や、教員向けの勉強会を予定してくださっていました。コロナのため中止になってしまったのですが、入学後に行ってくださいました。

 

入学前はこのような感じでギリギリのスケジュールでしたが、なんとか色々と準備することができました。教頭先生をはじめ、学校には色々と協力していただいてとても感謝しています。

入学前に相談してみると、こんなふうに対応していただけることも結構あります。なので、「こんなこと言ってもいいのかなあ?」などど遠慮せずに、学校の教頭先生や教育委員会の方などに、まずは相談してみるのが良いかと思います。

 

こんなふうにしっかり準備できた部分もありますが、準備が足りなかったなと反省している部分もあります。

 

準備しておけば良かったこと

就学前検診での対応

まだ入学する学校が決まっておらず、実家に住んでいた時に、そこの地域の学校から就学前検診の案内が届き、引っ越すにしてもそこで参加するよう言われました。

 

親が懇談会に参加している間に、子どもが検査を受けるという内容だったので、初めての場所で別々に行動して娘は大丈夫かと不安に思い、とりあえず学校に電話しました。

 

小学校に電話するのも初めてだったので、どこまでお願いしていいのかその時はわからず、娘が不安がとても強いので一人で大丈夫か心配だという事を伝えました。あまりちゃんと娘の症状など伝えることができませんでした。

 

電話に出てくださったそこの学校の教頭先生が、「そんなに大変な検査じゃないので大丈夫ですよ。教員が近くにつくようにしておきます」というように言ってくださったので、あまり伝わっていないかもしれないなと思いつつも、それ以上は何もこちらからお願いせずに電話を終えてしまいました。

 

そして当日、娘はガチガチに緊張してしまい、検査どころか鉛筆すら持てず、先生に手をひかれて歩くのもやっとという感じになってしまっていました。これを見て「もっとちゃんと事前に学校に説明して、対応をお願いしておくべきだった」とかなり反省しました。

 

「場面緘黙症」と伝えても相手が知らなかったり、「不安が強い」と言ってもどのくらいなのか、緊張度合いが伝わらなかったりします。なので、初めての状況だとこうなってしまう、とか、こんなふうに困ってしまう、場面緘黙症は不安症の一つなんだ、ひどい時はこんな風になってしまうんだとしっかり相手にわかってもらえるように伝え、自分も付き添わせてもらうとか、別の部屋で個別に対応してもらうなど、ちゃんとした対応をお願いするべきだったなと思っています。

 

これが原因で学校に嫌なイメージを持ってしまう可能性だってあるので、最初はちょっと遠慮してしまいそうになるんですが、遠慮せずにしっかりと伝えて、対応もかなり慎重にしてもらえるようにするべきだと思います。

 

担任との懇談

入学前に教頭先生などと懇談していても、実際子どもと関わるのはほとんど担任の先生です。教頭先生などから話は聞いているとは思いますが、担任の先生が正しく理解してくださっているか、どんな対応をしてくれる方なのかはわかりません。

そのため、直接担任の先生にも子どもの特性をお話したり、対応をお願いしたりする必要があります。

 

入学後に連絡帳に書いたりもできますが、先生も忙しく、なかなかちゃんと読む時間がなかったり返事を書けなかったりもすると思います。早めに懇談して、お互いちゃんと理解して学校生活をスタートしたほうが、後々困ることが少ないと思います。

 

私は入学してしばらく経ってから担任の先生と懇談したのですが、もっと早くいろいろ直接話しておけば良かったなと思います。

 

もし入学式前にお会いした時に詳しくお話できるならして、それが難しければ、入学後すぐに懇談の時間を取っていただき、ちゃんと子どもの事を説明して理解してもらい、対応をお願いしておくのが1番良いかなと思います。

 

まとめ

小学校入学に向けて、いろいろと不安は尽きないと思いますが、とりあえず、ここに書いたようなことをできるだけ色々行動していってみてください。

 

私みたいにギリギリでもいろいろ準備はできるし、もし十分に準備できなかったとしても、学校が始まってから色々サポートしていけばなんとかなると思います。

 

1番大切なのは、お母さんも子どもも、安心した気持ちで小学校入学を迎える事です。

 

不安が強い子にとっては、私たち親の不安が伝わりやすいので、リラックスして毎日を楽しく過ごしていくことがとても大事だと思います。

 

残りの幼稚園生活、ゆっくり楽しんでください🎵

 

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