今日は、現在小2の娘の英語教育について書いていきたいと思います。
- 海外に住んでいたけど就学前や低学年時に帰国した、または全く英語経験のないお子さんがいる方
- 場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)、または内向的で英会話やオンラインレッスンはなかなか難しいというお子さんがいる方
娘の場合一応アメリカに住んでいたのですが、その時期が1歳後半~4歳後半までの就学前なので英語ペラペラというわけではもちろんありません。
帰国子女?と書かせていただきましたが、帰国子女の定義がよくわからないですけど、うちの場合は海外経験はあるけどほぼ英語初心者のようなものです。
そのため、英語ペラペラな帰国子女の子には全然参考にならない内容になるかと思います(このブログにたどり着いてくださったのにすみません)。
娘と同じくらいの年齢に帰国された方や、まったく英語経験のないお子さんがいる方には少しくらい参考になれればなと思います。
さらに娘は、場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)※という不安症を持っており、家族以外の人とは基本的にほとんど話すことができません。
そのため、本当だったらオンライン英会話とかで先生に教えてもらうのが良いと思うのですが、それができず英語教育についてもできることが限られています。
ただ、そこで英語教育を諦めてしまうのはもったいないのでできる範囲でやっています。
そのためインプットが中心になります。
これについて、英語はたくさん喋ることが大事と言われることも多いですが(もちろん喋れるなら話す機会を作った方がよいのですが)、インプットをしっかりしておけば、いつか娘が外で話せるようになったときに意外と身についているんじゃないかなと私は思っています。
それは普段の娘を姿を見ていて、学校で一言も話せなかったり動けなかったりしてアウトプットの機会がないにも関わらず、様々なことを身に付けてくるなと思ったからです(例えば見学しているだけなのにダンスを完璧に覚えていたり、学校で聞いているだけなのに友達の言葉遣いや話し方がうつっていたり、など)。
だから子どものインプットの力ってすごいんじゃないかと思っています。
そのため、今の娘に合ったインプット中心の無理のないやり方で日々英語に触れる機会を作るようにしています。
娘と同じような症状を持つ方だったり、内向的で英会話やオンラインレッスンはなかなか難しいというお子さんにも、1%くらいでも参考になれば嬉しいです。
私の英語教育の理由・目的
まず、私の英語教育の理由と目的についてお話します。
子どもに英語ができるようになってほしいと思っているお母さんはたくさんいると思うので、ほとんど同じかもしれませんが、
- 子どもの選択肢を増やすため(特に場面緘黙症の治療と教育について)
- 学校に任せられないため(どういう教育受けたの?と言われた経験から)
です。
①子どもの選択肢を増やすため(特に場面緘黙症の治療と教育について)
まず、日本にいるとなかなか気付かないのですが、日本語だけだとかなり情報が限られてしまうなと感じています。
インターネット上で日本語が占める割合は、全体のわずか2.6%とのこと。
大半の情報が英語で書かれています。
英語ができないとそれらの情報にたどり着くこともなく得られる情報が限られてしまい、結果選択肢も少なくなるなと私自身日々実感しています。
医療や教育についても、日本にいたら日本にあるものが全てのような気がしてしまうけどそんなことはなく、他の国の方が進んでいるものも多いです。
例えば、場面緘黙症についても、日本には治療できる医療機関がほとんどありません。
でも、アメリカには専門の治療機関がいくつもあったり、場面緘黙症についての情報が載っているサイトが存在します(☟こちらの関連記事に詳しく書いています)。
実際、アメリカにある場面緘黙症の治療機関に問い合わせてみたところ、やはり英語が全くできないと治療に参加するのは難しいようです。
このように、英語ができないことによって選択肢が削られてしまうのはもったいないなと思っています。
また最近では、あえて海外の大学を選ぶ子が増えていますよね。
子どもの教育のために親子で海外に移住する方も多いです。
海外に行って教育を受けるにも、やはり英語力が必要になります。
そして英語ができないと、まずは英語の勉強にかなり時間を割かなければなりません。
私も経験済みですが、英語の勉強だけのために、大人になってからも時間やお金を結構費やしました。
この時間がもったいないなと思っています。
最初から英語ができれば、この時間をもっと他の勉強に費やすことができるのになと感じてしまいます。
だから娘には、この時間を他の勉強だったり自分の得意な事を伸ばすために使ってもらえるよう、英語はなるべく自然に身に付けられるような環境にしたいなと思います。
②学校に任せられないため(どういう教育受けたの?と言われた経験から)
当然私が子どもの頃とはだいぶ変わったとは思いますが、それでも自分自身の経験から、学校の英語教育に疑問を持っています。
私はアメリカにいるとき、ESL(英語が母国語じゃない人が第2言語として英語を学ぶこと)にちょこちょこ通っていました。
アメリカでは教会や図書館、大学に付属したクラスなど様々な場所で、大体無料で英語を学ぶことができます。
ある大学に付属したESLクラスに初めて行った時、まずはレベル毎にクラス分けするため、筆記とスピーキングのテストがありました。
中学までは英語の成績が良かった私(高校以降はあまり・・・)。
筆記テストは中学生レベルのものでものすごく簡単でした(多分満点だったと思います)。
しかし、スピーキングテストになると、アメリカに行ったばかりの私は全然聞き取れないし、言葉が出てこない・・・。
まあボロボロでした。
そしてそこの先生に言われたこと。
「日本人ってなぜ皆筆記は満点なのにまったく話せないの?どういう教育受けてるの?レベル分けしづらいわ。」
と(これはなんとなく聞き取れた)。
私だけじゃないのか、と思うのと同時に、これまで学校で習ってきた英語はなんだったんだと思いましたね。
それなりに何時間もかけて勉強してきたにも関わらず、ほとんど役には立っていない。
日本みたいにちゃんと教育が受けられない国の人もESLにはいましたが、スピーキングは大してレベル変わらなかった気がします。
だから娘には、生きていく上でちゃんと役立つ、使える英語を身に付けてほしいと思っています。
海外にいた頃の娘の英語レベル
冒頭で書いた通り、娘は1歳後半~4歳後半までアメリカに住んでいました。
でも家族は皆日本人だし、英語のアニメはよく見ていたけど、家では完全に日本語を話していました。
2歳頃から幼稚園に通い始めましたが、最初に行っていたのは日本人の先生もいる幼稚園。英語と日本語半々くらい(日本語の方がやや多かったかも)で幼稚園では過ごしていたと思います。
完全に英語のみの幼稚園に通っていたのは最後の4~5カ月くらい。
それから知っている単語が増えたり、簡単な言葉なら話せるようになり、アルファベットが少し書けるようになりました。
リスニングは、幼稚園の先生が言っている事やTVの内容など、よく聞き取れるようになっていました。
ただ、この頃すでに場面緘黙症になっていたため幼稚園ではほぼ話すことができませんでした。
でも担任の先生が毎日熱心に1対1で話しかけてくれ(すばらしい先生でした)、自分の名前(「I am ○○.」)や好きな色(「I like ○○.」)などの簡単な言葉で先生に答えられるようになりました。
また、幼稚園で覚えてきた英語やスペイン語の歌を家で毎日のように歌っていました。今はすっかり忘れてしまっていますが。
帰国して~1年くらい【車内で1時間の英語タイム】
帰国してからは日本の幼稚園に通い、周りには日本人しかおらず、英語を全く使わない生活をしていました。
また、小学校入学前後はバタバタとしており、正直英語にまで手が回っていませんでした。
この頃唯一やっていたのが、幼稚園の送り迎えの車の中で英語のアニメDVDを流すということだけです。
幼稚園の送り迎えは車で毎日往復1時間以上かかっていたので、その時間だけは一応英語の時間と決めてやっていました。
同じシリーズのものを、英語で観て→日本語で観て→また英語で観て、と何回もくり返し見ていました。
そのうち英語で観ていても、「この英語はこういう意味だよ!」などと言うようになり、意味を理解するようになりました。
わざわざ英語の時間を取るのは難しかったけど、これなら全く負担なくできたし、何もしないよりは良かったんじゃないかなと思います。
☟【娘が観ていたアニメDVD】
・Peppa Pig
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英語が聞き取りやすく、ストーリーが簡単でわかりやすいです。娘もゲラゲラ笑いながら観ていました。
・ちいさなプリンセス ソフィア
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ディズニーの中でもこれが一番好きで全部観ました。プリンセス大好きな娘ですが、他のプリンセスにくらべ、ソフィアはまだ子どもなので使っている英語もそこまで難しくなく、わかりやすかったです。
今やっている英語教育【オンライン教材&英語絵本】
ずっと娘の英語何かやらなきゃな~と思いながら過ぎてしまい、ちゃんとやり始めたのは昨年の9月頃、帰国後1年以上経ってからです。
ずっと子どもの英語学習について調べたりはしていて、その中で一番良さそうだと思った教材を買ったのをきっかけに、毎日の英語学習を習慣にするようにしました。
やっていることは次のとおりです。
- 英語のオンライン教材(パルキッズジュニア)
- CD付き英語絵本(朝30分くらいCDかけ流し&夜1話読む)
この2つは、できる日はなるべく平日毎日やるようにしています(娘が疲れている日ややりたくない日は無理してやりません)。
それ以外は、車で移動する時や家で遊んでいる時などに、たまに子ども向けの英語の曲を流しています。
☟【よく流しているのはこれ】
・Super Simple Songs
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幼児の頃からずっと流しているので、いつの間にか上手に歌えるようになっている歌も多いです。
以前は英語のアニメをYoutubeやNetflixで観たりもしていましたが、見過ぎてしまったり、最近は日本語のものを観たがったりしてしまうので最近はあまり観せていません。
①英語のオンライン教材(パルキッズジュニア)
英語教材については、何が良いのかわからずずっと調べたりしていて、帰国子女の子がよくパルキッズを使って学習しているというのをブログなどで目にすることが多かったので、まずは資料を請求してみました。
そしてオンラインレッスンを体験してみたら、娘がゲーム感覚で楽しくやっていて、「これやる!」と言ったので、これなら無理なく続けられそうかなと思い決めました。
パルキッズには年齢やレベルに応じた教材があり、メインの教材は、
- パルキッズプリスクーラー(幼児~小1までの初級者向き)…CDかけ流し+オンラインレッスン
- パルキッズキンダー(0歳~8歳までの英語中級者向き)…CDかけ流し+オンラインレッスン
- パルキッズジュニア(小学2年生以上向き)…オンラインレッスン+プリント
の3つです。
最初はパルキッズプリスクーラーかキンダーのどちらかにしようと迷っていたのですが、電話で相談してみたら、娘の場合は一応海外経験があり、話せなくても英語は聞き慣れているはずとのことでパルキッズジュニアをおすすめされました。
それ以外も英語教育に関するそれまでの疑問を色々相談させていただき、すごく丁寧に答えていただきました。
パルキッズジュニアだと、英語が読めない娘には難しいんじゃないかなと思いましたが、最初の半年間はプレレッスンで初心者向けのレッスンをやるとの事だったのでこちらにしました。
実際やってみて、プレレッスンは英語が読めない娘でも感覚的に読めるようになっていく内容だったので、こちらにして正解でした。
オンラインレッスンは先生と話すものではなく、タブレットをタッチしてクイズに答えたり、英文や絵が音声と一緒に流れるのを見て聞いて学習する内容になっています。
1日約15分(プレレッスンは5分)で、タブレットで簡単にできるので、うちの場合は帰ってきておやつを食べながら終わらせてしまうことが多いです。
始めてから9カ月くらい経ちますが、パルキッズジュニアを始める前は全く英語を読めなかった娘ですが、だんだん読むことができるようになり、最近は初めて見る英語も予想してなんとなく読めるようになってきました。
オンラインレッスンでも、自然と声に出して読んでいることがあります。
また、帰国して何もしていなかった時は、簡単な英単語が出てこなくなったりしていましたが、パルキッズジュニアを始めてからは、アメリカにいた頃よりも知っている単語の数はずいぶん増えたと思います。
☟【パルキッズの資料請求はこちら】
https://www.palkids.co.jp/s/
②CD付き英語絵本(朝30分くらいCDかけ流し&夜1話読む)
パルキッズジュニア以外には、CD付きの英語絵本を買って、朝学校に行く前にCDをずっとかけ流し、夜寝る前に一話読み聞かせ(最近は自分で音読することも多い)をしています。
すごく簡単な絵本がセットになっているものを買って、何度も何度もくり返し読んだりCDを聞いたりしていたら、いつのまにか内容も覚えていました。
朝CDを聞きながら「あのお話だ!」とすぐにわかったり、「今朝CDで聞いたお話を読む!」と言って、絵本を見ながら一人でも少しずつ読めるようになってきています。
朝は娘を起こすタイミングでCDをかけるだけなので、何も負担はありません。
読み聞かせは毎日はできていないけど、日本語の本の読み聞かせのついでになるべく読むようにして、無理なくやっています。
☟【使っているCD絵本】
・Nonfiction Sight Word Readers
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ミニ絵本25冊と朗読CDが入っているセットです。LevelA~Dまであり、↑はLevelAです。
英語が全く読めない初心者の子でも取り掛かりやすい内容でオススメです。簡単だけど、使用頻度の高い単語をしっかり学べます。薄くて文字も少ないので、子どもが自分で読めるようになるのも早く、英語に対して自信を持たせてくれます。
・Oxford Reading Tree
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これもよく英語育児のサイトなどでオススメされている絵本です。↑は一番簡単なStage1です。
イギリスの8割の小学校で教科書(もしくは副読本)としても使われているそうです。ステージが10段階に分けられており、少しずつ英語のレベルが上がって行くように作られていて、全部で280話(!)もあります。このシリーズだけでもかなり英語が身に付きそうです。
これからやっていきたいこと
こんなふうに、今はゆるくマイペースにコツコツとインプット中心でやっております。
今後は、
- 家に先生に来てもらってアウトプットの機会を作りたい
- 海外に行く機会を増やし、英語や異文化に興味を持ってもらいたい
と思っています。
①は、娘の場合、場面緘黙のためアウトプットの機会を作ることはなかなか難しいのですが、家に来てもらって自然に英語のレッスンをしてくれる方(しかも娘が気を許せそうな人)がいれば良いな~と思って探しています(なかなかいません)。
②は、自分で海外に興味を持って英語を話せるようになりたいと思って学習してほしいので、コロナが落ち着いたら長期休みなどはなるべく海外に行けるようにしたいなと思っています。
英語のためだけではなく、自分が普段生きている世界だけじゃないんだと視野が広がると思うし、いろいろな選択肢があることも知ってほしいなと思うからです。
まとめ
ここまで娘の英語教育について書いてきました。
一番心掛けたいのは、英語=勉強にしないようにするということです。
実際私も、学生時代テストのために英語を学んでいた時と、英語で生活するためにESLで学んでいた時とではモチベーションが全然違いました(もちろん後者の方がどんどん吸収していきました)。
勉強としてやっても使える英語はなかなか身につかなかったです。
また英語はツールであり、より多くの情報を得たり様々な人とコミュニケーションを取るために身に付けてほしいのであり、英語学習すること自体を目的にしないようにしていきたいと思っています。
そのため、いつまでに英検○級を取る!というよりも(それはそれで目安として挑戦してみようかなとも思っていますが)、海外に行った時に、普通に日常生活は送れるくらいの英語を身に付けることを目標にしたいなと思っています。
私もまだまだ試行錯誤中なので、英語教育について良さそうな情報があればまた投稿します♪
最後まで読んでいただきありがとうございました!