先日、だんだん使いこなせてきたTwitterで、こんな引用ツイートをさせていただきました。
これ父親の場合はそんなに高くないと思うんですよね。
学校や社会からのストレスはもちろん、身内からのストレスがあることも。
なんの修行なのか、なぜか母親ひとりが重すぎる責任を背負い、いろんなものと戦わなきゃいけない。
この結果は必然な気がする。 https://t.co/MoMLbeZW1d
— 本田リオ@母子移住 (@rio_HMP) May 25, 2021
発達障害児の母親がうつである割合は、一般女性の10倍だそうです。
実際発達障害児の子育てをしている方からしたら「そりゃそうでしょ」という感じだと思います。
でも、そうじゃない方にはきっとわからないだろうな~とも思います。
私は、場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)※&HSC※で支援級に在籍している娘を一人で育てています。
正直、私自身何度もうつの入り口に吸い込まれそうになったり、多分吸い込まれてまた戻ってきたりしていました。
ただ、今はうつになりそうな状態から完全に抜け出し、毎日穏やかに自信を持って子育てができています(学校が憂鬱になる時は多々ありますが)。
ワンオペ(シングル)育児でも、発達障害児の子育てでも、うつにならずに幸せに子育てしていくためにはどうすれば良いのでしょうか?
今日はそこを思いついたまま書いていこうと思います。
現在まさにうつになりそうだという人はもちろん、なぜ発達障害児の子育てでうつになってしまうのかよくわからないというあなたにも、気軽に読んでいただければ幸いです。
※HSC(Highly Sensitive Child)ハイリーセンシティブチャイルド・・・人一倍敏感で、繊細。感受性豊かで傷付きやすい性質を持つ子。5人に1人の割合で存在すると言われている。
うつになる理由
障害の種類によってお母さんの負担は様々だと思いますが、共通する大きなストレスはこの2つだと思っています。
①子どもを通しての学校との関わり
子どもそのものへのストレスもあるかもしれませんが、子どもを通して関わる学校や社会へのストレスの方が大きいんじゃないかと思います。
例えば私の場合、現在小学校に通う娘の登下校に毎日付き添っており、週1で学校に行き、校外学習などの際はすすんでボランティア。
行事があれば事前に対応をお願いし、毎日通常のクラスと支援級の2冊の連絡帳を記入して「すみません」「お手数お掛けしますが…」「ありがとうございます」を多発する毎日です。
他にも、クラスの友達やお母さんにもいろいろ説明したり、謝罪やお礼を言わなければいけなかったり。
正直大変ですが、これをしなければすぐ不登校になっていたと思います。
普通は学校に行くようになると子育てが少し楽になると思うのですが、逆に学校に行かせることで負担が大きくなっている気がします。
支援級のお母さん方と話していて思ったのが、皆さん一言目が「すみません」なんですよね。
きっとたくさん謝ってきたんだろうな、と感じて、すごく気持ちがわかって切なかったです。
そしてこれだけのサポートをするとなると、普通に仕事するのは難しいです。
私の場合、幸い時間の融通がきくのと、いざとなったら実家に頼れるという安心感があるのでやってこられています。
でもこれだけの学校対応を、毎日仕事しながら一人でやっている方は実際たくさんいらっしゃいます。それはもう精神を病むくらい大変だと思います。
学校という場は、普通と違う部分があるというだけで、いろんな人に気をつかわなければいけません。
子どもの良い部分を見て、個性を大事に子育てしていこうと頑張っても、学校ではいつもそれを否定されているような気分になります。
そしてそのしんどさを子どもにぶつけてしまわないよう、必死に耐えながら子育てしているような状況です。
だから強靭な精神でも持ち合わせていない限り、気付かぬうちに心が疲弊してうつになってしまっても何らおかしくありません。
②家族の無理解
①にプラスして、無理解な家族がいる場合はかなり大きなストレスになります。
よく聞くのは、夫や義理の家族が子どもの障害について理解してくれないという話です。
理解してくれていないということは、もちろん協力もしてくれません。そんな人ともし同居していたら大変です。家の外でたくさんストレスを抱えた母親は、家の中でもさらにストレスを抱えることになってしまいます。逃げ場がありません。もううつになるしかなくなってしまいます。
発達障害の子を持つお母さんって、個人的な感想ですがすごく真面目でしっかりされている方が多い気がします。それはたぶん、いつもものすごい周りに気を使いながら生きているからだと思います。
あと、私がそうなのですが、障害のことを理解してくれていない人に、「親の育て方が悪いんじゃないか」とか「甘やかしてるんじゃないか」などとつけこまれないよう、意識してしっかりやってみせている部分もあります(いまだにそういう考えの人もいるので)。つまり外では毎日とても気を張って生きています。
だから、それを家の中でもやらなければならなくなってしまうと、ストレスの上にさらにストレスが重なり、それはもうどうしたってうつになります。
どうしたらうつにならずにすむのか
ではどうしたらうつにならずに乗り切っていけるのか。
私は、
とにかくうまく人を頼ることと、自分のケアを最優先にすること。
これしかないと思っています。
まず、せめて家の中だけでも自分(母)自身が安心してストレスない状況にしてほしいです。
環境を変えるのはなかなか難しいかもしれませんが、もしどう説明しても理解せず協力もしない家族がそばにいるなら、距離を置いても良いと思います。
私がそうでしたが、子育ての協力を得られていないのに、自分ですべての事をこなそうとしてつぶれそうになりました。
良妻賢母など目指さなくて良くて、それよりも幸せに生きる母・女を目指した方が、自分の精神も健康に保てるし、子育てもうまくいくと思うのです。
私はあまり人に頼るのがうまくないです。
だけどなるべく自分や子どもの状況を最初から正直にオープンに人に話しておくと、いろいろと協力してくれたり、困っている時に助けてくれる方が増えていく気がします。
また、もし学校で何かあったとしても、そこまでのトラブルにならずに済むと思います。
協力しない家族よりもこういった他人を頼ったり、実家が頼れる方は近くに住んだり、自分が少しでも楽に子育てするにはどうしたら良いか考え、できるだけストレスが少ない環境に近付けていけると良いなと思います。
そしてこんなふうに頼れる人をできるだけたくさん見つけたら、日々自分とちゃんと向き合う時間を持ち、自分の事を一番に考えられるようにすることも大事だと思います。
私の場合、自分のストレスにちゃんと気付くために、朝早く起きて日記を書くことを毎日の習慣にしています。
普通の日記ではなく、朝起きて頭の中にある感情や悩みを、どんなことでもいいのでとにかく思いつくまま書いていくのです。そうすると、自分が今何を考え、何に悩んでいるかということに気付けます。ほんの5分くらいの事ですが、頭の中が整理されるのでオススメです。
そして、自分は何をしたら幸せを感じ、ストレス解消できるかを良く知っておくことも大事だと思います。
「そんな余裕はない!」という声が聞こえてきそうですが、子どもとだけ向き合っていると、自分の心が悲鳴を上げていることに全く気付けません。うつになってしまったら、その後の子育てはより辛いものとなり、負のスパイラルにおちいってしまいます。
だから、自分で言うのも変ですが、真面目な私たちにはなかなか難しいことかもしれませんが、とにかく人に頼りまくり、自分のことを忘れてしまわないように毎日生きていきましょう。
まとめ
ストレス溜めないようにゆる~く子育て、とかよく言いますが、私はそれ逆に難しいです。
頑張らないと子育てできないし、必死で子育てしても問題は山積み。
「たまには自分にご褒美を」くらいでは全然解消できないくらい根本からストレスが溜まってしまうのが発達障害児の子育てだと思います。
結局、頼れる人がたくさん周りにいてストレスが少ない環境に身を置き、自分のことをしっかりケアしてあげるしかないのだと思います。
私の場合、今は学校以外にはストレスが全くない状況になりましたが、子どもも私も毎日関わる学校なので、このストレスもどうにか減らせないかなと考え中です。
子育ては試練の連続で本当に大変ですが、そんな中でも自分が幸せを感じられてストレスなく生きられる環境を、引き続き探し求めていきたいと思います。
一緒に乗り切っていきましょう!
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