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入学前「支援級に入るほどではない」と言われても良く考えた方が良い。

色鉛筆

来年度小学校に入学するお子さんがいる場合、そろそろ入学準備を始める方も多いのではないでしょうか?

私も2年前のこの時期くらいから、本格的に娘が小学校に入る準備を始めたな~と思い出します。

現在小2の娘は、場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)※で支援級に在籍しています。

実は、入学前就学相談に行った際は、「支援級に入るほどではないと思います」と言われており、入学した際は普通級のみに在籍していました。

しかし、色々あって、結果的に2年生から支援級に入級することにしたのです。

子どもに何かしらのサポートが必要な場合、「支援級に入った方が良いのか普通級のみで良いのか」で入学前に悩む方も多いかと思います。

私は自分の経験から、悩んだら支援級にも在籍しておいた方が良い、と思っています。

 

※場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)・・・家庭ではごく自然に話すことができるのに、園や学校など特定の社会的場面で話せないことが続く症状で、不安症の一つ。学校教育では「情緒障害」に含まれており、合理的配慮の対象。

 

娘は就学前「支援級に入るほどではない」と言われた

学校

私は、娘が小学校入学の1年前くらいから学校選びをし、9カ月くらい前から自分が住む予定の場所の教育委員会の支援課の方に相談をしていました。

学校見学にも一緒についてきていただき、支援級や通級の見学もさせてもらっていました。

娘の症状も説明し、普通級のみで良いのか、支援級にも在籍した方が良いのか相談しましたが、その時は「支援級に入るほどではない」というように言われました。「普通級で様子を見て、必要だったら支援級に入ればよい」というようなニュアンスだったと思います。

正直な所、その時はなんとなくホッとしました。支援級に娘が入るということに、実は少し抵抗もあったんだろうなと思います。

教育委員会の方の意見を聞き、私も初めてでわからなかったので「そうなのか」と素直に納得して、言われた通り支援級に入る手続きはしませんでした。

場面緘黙症の子は、支援級にも在籍する子と普通級のみの子で半々くらいと本にも書いてあったので、教育委員会の人のアドバイス通り、普通級のみで入学しました。

 

普通級では何も対応してくれない可能性がある

クラス

小学校に入学してから、予想通り、緊張で体を動かせなかったり誰とも話せなかったりすることで、困ることがいろいろとありました。

そのようなことも、入学前に教頭先生や担任の先生とも会ってよく説明していたので、理解してもらっているつもりでした。

入学前に学校に行って慣らしたり、こんな対応をしてほしいということもお願いしておいたり、専門家の方にもらったアドバイスや本を参考に、できる準備は全てやっていたと思います。

学校

 

だけど入学後少ししてわかったのが、担任の先生は結構いっぱいいっぱいで、本に書いてあるような対応はまずしてもらえないということ。

おそらくこれは先生にもよるかと思いますが、入学前に担任の先生がどれだけ対応してくれる人なのか判断することなどできません。

お願いすれば、本に書いてある通り対応してくれる先生もいれば、やってくれない先生もいる。やりたいと思っていても、その余力がない先生もいると思います。

どんな担任になるかもわからないし、ちゃんと対応してくれる担任に当たるかどうかはわかりません。

だから私は、担任の先生には対応してもらえない可能性も考えて、どちらにするか悩んでいるなら最初から支援級に入っておいた方が良いのではないかと思っています。

娘の場合は、普段の授業の中で困らないよう担任の先生に対応していただいた部分ももちろんたくさんあるとは思いますが、小1の頃は学校の中では一言も話せず、なんとか1日過ごしていたという感じでした。本に書いてあるような、担任と協力してスモールステップのような取り組みをすることも、ほぼできませんでした。

1番困ったのが、去年の音楽会の時です。

ステージに上がる際、緊張で固まって動けなくなっているのに先生は気付かず対応してくれず、演奏中も、みんなが演奏してる間中ずっとカーテンの後ろに隠れて立っているだけ、という参加の仕方でした。

正直、娘にとっても私にとっても地獄のような時間でした。

音符

 

この音楽会での出来事が最終的に決め手となり、その後すぐに支援級に入級する手続きをしました。

それ以外にも、休み時間にクラスの子に遊びに誘ってもらえたと思ったら、ずっと鬼ごっこやかくれんぼの鬼をさせられる、ということがあり、「休み時間が一番つらい」と言っていた時期もありました。その辺も、相談しても特に何の対応もなかったと思います。

小1の頃の1年間は、娘にとって本当につらそうで、よく不登校にならなかったなと思いますね。

 

支援級に入って正解だった

笑顔

音楽会後にすぐ支援級に入る手続きをしましたが、支援級に入れるまでに結局半年くらいかかってしまいました。

私が入学時から支援級に入っておいた方が良いと思う理由の一つとして、途中から入級しようとすると、結構時間がかかってしまうということが挙げられます。

「支援級に入りたい」と担任に相談してから、検査を受けたり話し合いをしたり。最後先生たちと一緒に集まって会議をしてから決めると言っていたけど、それもずっと先延ばしにされ、結局流れました…。

最終的な会議は結局しないまま、なんとか半年後くらいの小2の4月から支援級に入級することができました。

学校

 

娘の場合は、学校で声を出したり体を動かしたりする場面で困ってしまうので、体育や音楽の授業、行事の際のサポートや、休み時間なども安心して過ごせる居場所として支援級を使っていきたいと話していました。

そのため支援級に入級したあとも、それまで通り普段の授業はほとんど通常のクラスで受けています。音楽や体育で困ってしまう場面で支援員の方についていただいたり、行事の際も娘に合った参加の仕方を考えてもらったり、休み時間などに支援級のクラスにいてもいいようにしてもらっていました。

私自身、娘が支援級に入る前は、支援級と普通級ではっきりわけられているのかなというイメージがありました。

でも、ほとんど普通級で過ごす子もいれば、もちろん支援級のみで過ごす子もいて、利用の仕方は様々なんだなと思っています。

娘の場合、支援級ではたまたま担任の先生にも恵まれました。

場面緘黙症のことをきちんと知ろうとしてくれたり、娘に合った対応を自ら考えてくださるような先生だったので、それまで自分1人で頑張っているような感覚がありましたが、初めてちゃんと娘のことを一緒に考えてくれる人ができたような気がして、本当に心強く助かりました。

支援級に入ってからは、毎日暗い顔をして学校に通っていた娘が初めて「学校楽しい」というようになりました。

そして小2の2学期になってからは、ついに学校でお話ができるようにもなったのです。

あのまま通常クラスのみに在籍していたら、お話ができるようにはなっていなかったかもしれません。

だから娘の場合は、支援級に入ったのは本当に正解でした。またそれと同時に、入学時から支援級に在籍しておけば良かったなとも思っています。

 

そもそも「支援」て何なんだろう?

ハート

私は娘の送り迎えの付き添いをずっとしていたこともあって、他のお母さん方よりも学校内の様子を間近でよく見る機会があったと思います。

学校の中の子ども達を見ていると、正直なところ、支援級じゃなく通常クラスの子たちの中にも「支援が必要なんじゃないかな?」と思う子はたくさんいます。

結局、本当は支援があった方が良い子どもでも、それを親が気付いて言わなければ、支援級に入ったり、必要な対応をしてもらうということはできません。

うちの娘の場合も、もし私が気付かずにそのまま通常のクラスのみで過ごしていたら、話せるようになるどころか場面緘黙の症状が悪化していた可能性も十分考えられます。

本当は支援があればもっとその子らしく過ごせるのに、必要な支援を受けられないままの子が一番心配だなと思います。

そもそも、「支援」て何なのかな?という気もします。

みんなそれぞれ、その子に合った支援が本来は必要だと思うからです。

わざわざ支援級に行かなくても、みんながそれぞれに合った支援というか教育が受けられたら、もっと自己肯定感が高く、誰かをいじめたりいじめられたりもない子ども達に育つはずなのになという気がします。

 

「支援級に入るほどではない」と言われても良く考えた方がいい

母子

このように、入学前に就学相談などで「支援級に入るほどではない」と言われても、そのまま鵜呑みにせずよく考えたほうが良いと思います。

うちの場合は、入学前も支援級に入る際の相談でも、学校にお願いしたい娘への対応について話すと「支援級じゃなくても、そのくらいの対応は担任や他の教員がするべき」と言われました。

でも実際は担任にも他の先生にもそのような余裕はほとんどなく、対応してもらないことが多かったです。

その結果、困ってしまうのは他の誰でもなく、自分の子どもです。

後から学校に文句を言ったところで、子どもの心が傷付いてしまったとしたらその傷は治らず、1度下がってしまった自己肯定感はなかなか取り戻せません。

だから、お子さんに何かしらサポートが必要なら、個人的には最初から支援級に入っておいた方が良いと思っています。

支援級に入っても、ずっとそこで過ごさなければいけないわけではなく、様々な利用の仕方ができます。

娘のように普段は通常のクラスでみんなと一緒に授業を受け、支援が必要な場面だけサポートしてもらう、ということもできるはずです。

入学前に色々なところに相談してアドバイスを参考にするのも大事ですが、最終的には親自身がよく考えて決めることをおすすめします。

子どもが毎日楽しく学校生活を送れること、そして親の自分が安心して通わせられるようにするにはどうすれば良いか。ぜひそれを1番に考えて決めてください。

お子さんとお母さん(お父さん)が、心穏やかに楽しい小学校生活を送れるよう祈っています。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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